2018年04月15日

裁量労働制って何?

働き方改革関連法案は、平成30年4月6日に閣議決定されましたが、成立の見通しはたっていません。その中に当初入っていた裁量労働制の拡大については、厚生労働省の不適切なデータ問題によって、法案から削除されました。
厚労省の不適切データのニュースをテレビで見た時の映像が、工場のライン作業の様子で大変違和感を覚えました。そもそも裁量労働制って何でしょうか?

専門業務型裁量労働制
 業務の性質上、業務遂行の手段や方法、時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある業務として、法令等により定められた19業務の中から、対象となる業務を労使で定め、労働者を実際にその業務に就かせた場合、労使協定であらかじめ定めた時間働いたものとみなす制度
 ・新商品、新技術の研究開発
 ・証券アナリスト
 ・公認会計士、弁護士     等
企画業務型裁量労働制 
 事業運営上の重要な決定が行われる企業の本社などにおいて企画、立案、調査及び分析を行う労働者を対象とし、その事業場に設置された労使委員会で決議された時間を労働したものとみなすことができる制度

 裁量労働制は、労使協定の締結・届出、労使委員会を設置し決議するなど導入にはかなりハードルが高い制度です。中小零細企業では、そもそも本人の裁量で行える業務はほとんどないでしょうし、工場のライン作業が裁量労働制になることはあり得ません。正式な手続きを経ずに、「裁量労働制だからどれだけ働いても給料は変わらない」というのは、大きな間違いです。
 事業主も労働者も制度についての正しい理解が必要です。(社)


posted by NBP at 21:03| 日記